その影響は少年少女にまで及んでおり、地方都市では学校を舞台にした薬物がらみの大騒動がたびたび持ち上がっている。
(参考記事:一家全員、女子中学校までが…北朝鮮の薬物汚染「町内会の前にキメる主婦」)極めて深刻な覚せい剤の汚染状況を受けて、北朝鮮の国家保衛省(秘密警察)は、覚せい剤の生産、販売、所持に対して大々的な摘発を始めた。少しでもあやしい場所があれば、軍用犬を伴っての家宅捜索を行うほどだ。しかし、効果はあまり期待できそうにない。
平安南道(ピョンアンナムド)のデイリーNK内部情報筋によると、覚せい剤に対する取り締まりが強化されたのは先月からのことだ。重点取り締まり地域は、咸鏡南道(ハムギョンナムド)の咸興(ハムン)と、平安南道の順川(スンチョン)だ。