北朝鮮は、「天安」撃沈については「自作自演だ」などとして、現在までシラを切り続けている。だから、金英哲氏がこれについて何か言うことはないだろう。一方、北朝鮮は毎年11月になると、「延坪島砲撃戦の勝利」を記念する行事を開いている。
実は、「天安」撃沈と延坪島砲撃に至るまでには、いくつかの伏線があった。1999年の第1延坪海戦と2002年の第2延坪海戦、さらに2009年の大青(テチョン)海戦である。南北の警備艇が激突したこれらの戦闘で、北朝鮮は続けざまに敗北。大量の戦死者を出していた。
それに対する報復が、この2つの事件なのだ。