北朝鮮で覚せい剤を売りまくった「女性エリート」一家

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1週間ほど前、毎日新聞が、北朝鮮のエリート層などで薬物汚染が広範囲に広がり続けていることを示す内部文書を入手したと報じた。

文書は、昨年夏ごろに秘密警察の国家保衛省が平安南道(ピョンアンナムド)の中規模都市で開いた住民向け講演を記録したもので、同年5月までにこの都市と周辺地域の密売人500人を芋づる式に摘発したと説明。その中心には「党や司法機関で責任ある地位にいる家族や親族が多数いた」と明らかにしているという。

子供たちまで

北朝鮮における薬物汚染の実態は、久しく前から伝えられてきた。そこにエリートが関わっていることも周知の事実である。

(参考記事:コンドーム着用はゼロ…「売春」と「薬物」で破滅する北朝鮮の女性たち

例えば2007年2月、咸鏡北道(ハムギョンブクト)の会寧(フェリョン)では、現職の市の女性同盟委員長一家が薬物組織を運営していたことが明らかになり、大騒ぎになった。地域の女性同盟のトップと言えば、北朝鮮の普通の女性が努力して上り詰めることのできる、最高位の役職である。