韓国の韓民求(ハン・ミング)国防相は18日、与党セヌリ党が緊急開催した政府との安保協議で、来月7日から始まる定例の韓米合同軍事演習「キー・リゾルブ」に例年の2倍の米軍兵力1万5000人余りが参加し、過去最大の規模で実施すると明らかにした。
昨年約1万人が参加した韓国軍も、大幅に規模を拡大する予定だという。
韓国の聯合ニュースは韓国軍関係者の話として、演習の規模拡大は「挑発を続ける金正恩政権に対する強力な警告」、「金正恩政権の火遊びを韓米がいつでも無力化できることを示すもの」であると伝えている。
今回の演習では、韓国と米国が合同でまとめた「4D作戦概念」(北朝鮮の弾道ミサイルを探知・かく乱・破壊・防衛する一連の作戦)などの実施を見据えた内容も盛り込まれる。
両国はこの作戦概念に基づき、偵察衛星や無人偵察機などを用いた監視・偵察(ISR)活動を通じ、北朝鮮の核・ミサイル基地の動きを常に監視。有事の徴候をつかみ、素早く攻撃兵器の使用に移行する体制を目指している。