レーザーで蚊を自動迎撃、AIと最先端センサー融合 中国新興企業が開発
中国のスタートアップ企業が開発した、人工知能(AI)と最先端センサーを組み合わせた携帯型レーザー蚊駆除装置が、海外のクラウドファンディング市場で爆発的な人気を集めている。
開発したのは、中国江蘇省常州市の光之矩(フォトンマトリックス)スマート技術有限公社。航空宇宙エンジニアや光電子工学の研究者、AI専門家らが3年の歳月を投じてシステムを完成させた。同装置は、自動運転車の「目」にあたる高性能の光検出・距離測定技術「LiDAR(ライダー)」モジュールを搭載している。毎秒5万回の高速スキャンを行い、空間を飛行する昆虫から反射する光の時差を測定。わずか3ミリ秒(1000分の3秒)で標的の正確な位置や大きさ、飛行方向を割り出す。
(参考記事:【動画】レーザーで瞬時に蚊を迎撃 携帯型の駆除装置)
標体が「蚊」であるとAIアルゴリズムが判定すると、高速回転ミラーによって制御されたレーザービームが即座に放たれ、一瞬で駆除する仕組みだ。1秒間に最大30匹の蚊を迎撃する高い処理能力を誇る。AIは飛行速度(秒速1メートル以下)やサイズ(2〜20ミリ)を正確に見極めるため、飛行の速いハエなどは標的から除外されるという。
現在はまだプロトタイプ(試作機)の段階であり、量産化や世界規模での本格的な市場投入には至っていない。実際の生活環境における安全性や、公的機関による認証プロセスの完了など、実用化と普及に向けては依然として慎重な検証が必要だとする専門家の指摘もある。
