「貧しい女子大生を妾に」北朝鮮幹部のやりたい放題

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経済難が深刻な北朝鮮で、売春の増加が伝えられて久しい。生計のため、やむなくそうした行為に走る人々が多くいる一方で、カネと権力でやりたい放題の人々もいる。

脱北者で韓国紙・東亜日報の記者であるチュ・ソンハ氏の著書『平壌資本主義百科全書』によれば、平壌の高級レストランでは髪を金色に染め、ミニスカートにブランド物で着飾った若い女性が「パパ活」を行っている姿が頻繁に見られたという。同著で証言している平壌の富裕層の男性によれば、彼女らの大部分は音大生や歌手の候補生だという。

(参考記事:美貌の北朝鮮ウェイトレス、ネットで人気爆発

この男性はまた、次のように語っている。

「(富裕層など)最高位層を監視する保安員(警察官)たちはこの女性たちを見て『日本人かな、シンガポール人かな』と首をかしげる。捕まえたりしません。(中略)いっしょに遊んだ女の子が気に入って、夜明けに海を見せてあげると言って(東海岸の)元山まで走ったこともありました。すっかり酔っぱらって。平壌から車で2時間も行けば元山です。帰ってきたら、女の子にブランド物を買ってあげたりして」

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ただ、これはコロナ禍の前の時代の話だ。平壌の現状がどうであるか、正確にはわからないが、当時とは違った様相があると思われる。

ただ、女性らに食指を伸ばす幹部連中の生態は変わっていないようだ。

平壌の中心部のホテルで今年の1月1日、20代の女性が逮捕された。どうやらこの女性、年上の男性から金銭を受け取って付き合う、いわゆる「パパ活」を行っていたようなのだ。

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この女性は、市内中心部にあり外国人観光客が宿泊することもある解放山(へバンサン)ホテルで、何者かによる通報に基づいて逮捕された。女性は大学に通っており、パパ活を行い、市内のホテルで逢瀬を繰り返していたようなのだ。

「平壌市の力のある一部の幹部は、中央大学(一流大学の意)に通い、苦労して勉学に励む地方出身の貧しいな女子大生に生活費を渡し、彼女らを『妾』のように連れ歩いていた」(情報筋)

(参考記事:女子大生40人が犠牲…北朝鮮幹部「鬼畜行為」で見せしめ

この事件を受け、当局は平壌市内の超一等地にあるホテルや、大同江(テドンガン)を挟んだ東岸にある大使館が集中するエリアの半径5キロ以内に設置された監視カメラを新品に替えるなどして取り締まりを強化したという。

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だが、そんなことをしても、逢瀬の場所を変えれば行為自体は取り締まれない。

北朝鮮は、「行き過ぎた市場経済化」に歯止めをかけ、かつてのような国主導の社会主義計画経済体制に戻す試みを行っている。そのせいでコロナ明けにも経済不況が続き、多くの人が飢えに苦しんでいる。パパ活の横行にはそのような背景があると思われる。