「わが国海軍は日本にかなわない。なぜなら…」韓国専門家が指摘した理由

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韓国紙・世界日報は7日、「わが国海軍は依然として日本にかなわない」と題した記事を掲載した。執筆したのは同紙の軍事専門記者であるパク・スチャン氏だ。

パク記者はちょうど2年前にも、同趣旨の記事を書いている。当時の記事では、次のように指摘している。

「一部には、世界各国の軍事力レベルを分析するグローバルファイヤーパワー(GFP)が昨年『2018年 潜在的な戦争遂行能力』で韓国を136の評価対象国のうち7位、日本を8位としたことを根拠に、韓国の軍事力が強いと主張する向きがある。

このような主張は誤ったものである。島国である日本の特性を勘案すれば、韓日両国の海軍力の比較が優先事項だ。海軍力から見たとき、韓半島周辺海域での主導権争いが本格化したら、韓国は日本の相手にならない」

この時の記事で、パク記者が日本優位の根拠として挙げたのは、海上自衛隊と韓国海軍の主力艦艇の数の差だ。日本がすでにヘリ空母4隻にイージス護衛艦6隻、護衛艦30隻余りを揃えているのに対し、韓国海軍は2030年代になってようやく駆逐艦18隻態勢になるという。

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最近、韓国メディアでこうした論考を見るのは珍しくない。

(参考記事:「韓国の空母は日本にぜったい勝てない」韓国専門家も断言

日本だけでなく、中国も比較の対象になっている。どちらかというと、中国の方が大きな脅威として想定されているが、それも当然だろう。いくら2国間関係が険悪でも、日本と韓国は米国を介して安保協力をしている間柄なのだから。

それでも日本が比較対象にされてしまう最も大きな理由は、文在寅政権の民族主義的な性格にあると言えるだろう。同政権は軽空母や原子力潜水艦の導入を検討しているが、こうした構想は進歩(左派)政権下で盛り上がり、保守政権下で下火になる傾向があるように見える。

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ちなみに今回、パク記者が日本の海軍力が優位であるとする根拠として挙げたのは、哨戒機の数と性能だ。「一般的に、海上哨戒機1機を保有すれば、軍艦数隻を運用するのと変わらないと評価される。それほど海上哨戒機の効率が高いということだ」と指摘。

韓国軍はP3CK哨戒機16機を運用中であり、2023年からは最新の米国製P8Aが6機加わるが、約100機ものP3Cを運用してきた海上自衛隊は、後継のP1を2023年までに65機調達する方針だとして、「P3CKとP8A20機余りで日本の海上自衛隊をけん制できるかは未知数だ」と述べている。

(参考記事:【動画あり】「日本の空軍力に追いつけない」米国と亀裂で韓国から悲鳴

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このような比較や論考は、それぞれの国で防衛政策を立案する土壌として必要なものかもしれない。しかしそれよりも、日韓関係が修復され、両国の関係当局がより合理的な安全保障政策を話し合える土壌の作られる日を待ちたいものだ。