北朝鮮当局は今年初めから、「非社会主義的現象」に対する取り締まりを大々的に行っている。
両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋によると、今月12日の米朝首脳会談の直前に、当局は道の機関の幹部たちを集めて政治講演会を行った。その中身は「帝国主義者どもの思想攻勢に抗い、チュチェ(主体)の社会主義のかんぬきをしっかりかけよう」というものだった。引き締め策をさらに強力に推進せよという意味合いだ。
さらに、社会における好ましからざる現象を「非社会主義」と「反社会主義」に分類し、該当する行為を一つ一つ挙げて説明した。
「非社会主義」に当たる行為として挙げられたのが、髪染めと「社会主義気風を乱す退廃的な服装」というものだ。網タイツ、花柄のストッキング、アルファベットの書かれたTシャツの着用などがそれに当たるという。
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