北朝鮮の労働新聞は21日、「朝鮮人民は日本が働いた過去罪悪の代価を百倍、千倍に払わせる」と強調する署名入りの論説を掲載。同日、朝鮮中央通信が報じた。
論説は、「1592年4月13日、日本は明国に行く道を開けろという荒唐無稽な口実の下に大兵力でわが国に対する武力侵攻を開始した。壬辰倭乱(文禄・慶長の役)と呼ばれるこの侵略戦争で日本は極悪非道な殺りくと破壊、拉致などあらゆる戦争犯罪を働いた」と指摘した。
また、「1905年に白昼強盗さながらの『乙巳5条約』をねつ造し、わが国の国権を強奪した伊藤博文が『豊臣公の願いをかなった』と言い散らして植民地ファッショ的支配を実施し、その後を継いでA級戦犯である東条は太平洋戦争を挑発した」と強調した。
そのうえで、「歴代、日本はわが人民にぬぐえない反人倫罪悪だけを働いた千年来の敵である」としながら、「反省どころか、罪悪の歴史を繰り返そうとする日本の反動層の破廉恥な行為は朝鮮民族の憤怒をいっそうかき立てている」と主張した。