韓国の朴槿恵大統領の親友、崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入疑惑、いわゆる「崔順実ゲート」をめぐり、韓国全土では連日連夜の抗議集会、デモが開かれている。朴槿恵大統領は、進退問題を国会の決定に預け、任期前に辞任する意向を示すところまで追い込まれた。
北朝鮮の国営メディアは連日、韓国で繰り広げられている反朴政権の集会、デモを大きく報じているが、朴槿恵大統領の辞任受け入れ発言については今のところ報じていない。その理由は定かではないが、北朝鮮当局は報道の余波が自国に跳ね返ってくるのではないかと懸念しているとの見方が出ている。
オーストリアのウイーン大学のルディガー・フランク教授は、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)の取材に、北朝鮮当局は今回の大規模集会、デモについて自国の住民に伝えつつも、非常に慎重にならざるをえないだろうと指摘し、次のように述べた。