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北朝鮮国内外で、金正恩党委員長を最高指導者の座から引き摺り下ろし、後任に伯父の駐チェコ大使金平日(キム・ピョンイル)氏を推す声が高まっているという主張が提起された。

香港の時事週刊誌「亜洲週刊」は、金正恩氏を交代させよとの声が北朝鮮の国内外で高まっていると伝えた。その理由として、金正恩氏が朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の総参謀長だった李英鎬(リ・ヨンホ)氏を粛清し、人民武力相だった玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)氏を処刑したことに対して、軍指導層の中で「自分もやられるのではないか」という懸念が高まっていることを挙げた。

また、中国の指導部でも国益に反するとして北朝鮮の指導者を交代させる必要性について提起され、これが金正恩氏を交代させようとする動きの後押しになっていると亜洲週刊は伝える。

仮に交代となった時、後継者としては故金正日氏の弟である金平日氏を推す声が上がっており、4月にソウルで開催された「第1回全世界脱北者大会」で、北朝鮮亡命政権の早期の樹立とともに、首班として金平日氏を擁立することが議題に挙がったことも報じた。

亜洲週刊は、金平日氏が指導者としての品性、リーダーシップ、「白頭血統」の正当性、改革の意思など、最高指導者としての条件を満たしており、西側の指導者同様に、人権についての普遍的価値観を共有していると評価されているとも伝えている。

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一方、記事を書いた江迅氏は広東省出身で94年に香港に移住、BBCの特派員を務め現在は亜洲週刊の記者だ。本人は強く否定するが、中国当局との関係があるとの噂が絶えない人物だ。