北朝鮮の朝鮮労働党の機関紙・労働新聞は3日、韓国が米軍の最新鋭高高度迎撃システム(THAAD 〈サード〉)の配備を決定したことに対して、「朝鮮半島がまたもや列強の角逐戦の場になりかねない危険が生じるようになった」と主張する署名入りの論説を掲載した。同日、朝鮮中央通信が伝えた。
論説は「最近の事態は、南朝鮮に対する米国の絶え間ない武力増強策動によって朝鮮半島で核戦争が勃発しかねない深刻な状況が醸成されているということを示している」と主張。
さらに「南朝鮮に対する武力増強は、アジア太平洋重視政策を通じて世界制覇を夢見る米国がその実現のために戦略的要衝である朝鮮半島を核戦争の場にすることもためらっていない」としながら「山河が十回、百回変わり、歳月が千年、万年流れても、朝鮮民族に甚だしい恥辱を残した20世紀の受難の歴史は絶対に繰り返されてはならない」と強調した。