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金正恩党委員長をはじめ、北朝鮮当局は、中朝国境で中国キャリアの携帯電話を通じて様々な情報が流入出されていることに警戒している。最近では、「コミュニケーションアプリ」に対しても警戒を強め、厳しく取り締まるよう指示を下したという。

デイリーNKの両江道(リャンガンド)の内部情報筋によると、「つい最近、『カカオトーク、LINEを使用している住民を見つけ出し、反逆者として逮捕せよ』という指示が降りてきた」という。

摘発された場合、現場の保衛員(秘密警察)や保安員(警察)の裁量に基づいて処理がなされ、スパイ容疑で政治犯収容所に連行されかねない。

LINE、カカオなどのアプリは、北朝鮮キャリアの携帯では使用できない。しかし、中国キャリアの携帯では使用可能で、当局は、2014年5月頃から、警戒しはじめた。

当時、中国キャリアを使用していたある住民が逮捕され、捜査の過程でカカオトークを通じた情報流出入が明らかになった。治安当局は、この事件を「スパイ事件」と見なして、厳重に処罰する指示を下した。

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この事件以来、コミュニケーションアプリに対する統制が強化され始め、LINEや多くの中国人が使用する「微信」も監視対象に含まれるようになった。情報筋は、「治安当局は、住民講演会などで『カカオトーク』や『LINE』に直接言及するほど警戒している」と語る。

当局が、わざわざ講演会などで外部の携帯電話サービスについて取り上げることは極めて異例だ。様々なツールによる情報の流出入が体制の脅威になりかねないと見なしているようだ。