2002年日韓FIFAワールドカップで韓国代表をベスト4に導いた元韓国サッカー代表監督のフース・ヒディンク氏(68)が3日、北朝鮮のフットサル競技場建設を支援するために平壌を訪問することを明らかにした。
同日、ヒディンク氏は韓国ソウルで開かれた大韓医師協会名誉広報大使委嘱式に出席。「5日から、北朝鮮平壌で開かれるドリームフィールド着工式に出席する予定だ」と明らかにした。中国・北京経由で訪朝し、7日まで平壌に滞在する予定だ。
ドリームフィールドは、ヒディンク氏が理事長を勤める「ヒディンク財団」が2007年から視覚障害者のために作ったフットサル競技場だ。昨年3月にも訪朝を計画したが、当時は閉塞した南北関係のために頓挫。先月、改めて訪朝計画を進め、韓国の統一部から許可を得たという。ヒディンク氏は韓国統一部から訪朝許可を得る必要はないが、財団関係者1人が同行し資材を北朝鮮に搬入するため訪朝承認を申請したという。
ヒディンク氏はこの日、「平壌にもドリームフィールドが出来ることは非常に誇らしいこと。ドリームフィールド着工は平壌以外の都市でも計画している」と語った。 また「北朝鮮サッカーの発展のために私が持っている知識と経験を共有するつもりだ。北朝鮮サッカーの監督や協会関係者と会って、たくさんの話しを交わすつもりだ。特にユース育成について多くの議論をするだろう」と北朝鮮サッカー発展のために手助けしたいと語った。
ヒディンク氏は、韓国では国民的英雄として愛され、ヒディンクという姓をもじって「喜東丘(ヒ・ドング)」という本物ではない住民登録証まで登場したことがある。