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北朝鮮では、90年代の大飢饉以後、生き残るために売春に身を投じる女性が増えたが、今では売春ビジネスと化して組織化しつつある。さらに、売春を取り締まる側の保安員(警察官)が売春業の拡大に一役買っていると北朝鮮内部情報筋が伝える。

北朝鮮の大都市の駅前や市場の周辺に行くと、「宿あります」と声をかけてくる女性の臨時宿泊業の客引きがいるが、彼女たちはポン引きでもある。「すべて揃っていますよ」と宿を斡旋するが、この「すべて」には宿泊、食事に加えて女性、すなわち「売春」が含まれというわけだ。

相場は、おおよそ2万~5万北朝鮮ウォン(約300円~900円)で、宿の主人と売春女性は35%、ポン引きは30%の割合で山分けするシステムだ。

近年になって北朝鮮売春業界の営業形態にも変化が生じている。前半(昼の部)、後半(夜の部)と分け、昼の部を「星光会社」、夜の部を「月光会社」と呼ぶ。

一方、党幹部たちは北朝鮮版スーパー銭湯「恩徳院」という国営施設で売春行為に及ぶ。ここには、浴槽、サウナ、美容室などに加えて個室の浴室兼休憩室がある。料金は5000北朝鮮ウォン(約75円)だ。

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党幹部たちは、係員に2倍、3倍の料金を払って女性を連れ込んで行為に及ぶのだ。常連は電話予約すら可能だ。

さらに、女性とグルになって売春をもちかけ、引っかかれば警察が巨額のワイロをせびる、北朝鮮版「美人局」の手口で小遣い稼ぎをする警察官も登場。警察からすれば、ワイロを出せば小遣いを稼げる、出さなければ逮捕して実績になるという、どちらに転んでも「おいしい話」なわけだ。