金平日氏とその子ども
金平日氏とその子ども
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金正日氏の異母兄弟の金平日(キム・ピョンイル)駐ポーランド北朝鮮大使が最近の駐チェコ大使に異動したことが明らかになった。後任には李根(リ・グン)北朝鮮外務省米国局長が赴任する予定だ。

ポーランド大使として赴任して17年、独自勢力を築いたと判断されて異動になった可能性が高い。また、金正恩氏が叔父である金平日氏への警戒感の表れとも取れる。

金平日氏は金日成氏の第二夫人金聖愛(キム・ソンエ)氏の息子だ。180センチと背が高く金日成に似ていると言われて性格もよく革命第一世代の元老たちに可愛がられていた。

金日成総合大学経済学部を首席で卒業し人民武力部に入った。大学在学中の1976年に「ポプラ事件(注)」が起こり軍事緊張感が高まった時は軍入隊を奨励する演説をしたことでも知られている。

金日成氏も当初は「党は正日に、軍は平日に」との考えを持っていたが、後に「すべて正日に」を明言し金正日氏を後継者に指名してからは後継者の座から徐々に遠ざかった。

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金日成氏の死後、金正日氏は子どもの頃感じていた劣等感から腹違いの金平日氏、金英和(キム・ヨンファ、故人)氏、金経進(キム・ギョンジン)氏を露骨に毛嫌いするようになり自分のことを兄と呼ばせなくした。

1979年にユーゴスラビアに派遣されて以降ハンガリー、ポーランドと28年も外国ぐらしが続き事実上の流刑状態と見られている。

【ポプラ事件】1976年8月18日、非武装地帯内の共同警備区域内のポプラ並木を切ろうとしたアメリカ軍を朝鮮人民軍が急襲。2名のアメリカ兵士が殺害され数名の韓国軍兵士が負傷した。事件をきっかけに第二次朝鮮戦争寸前まで緊張は高まった。韓国では「8.18斧蛮行事件」や「斧蛮行事件」と呼ばれている。