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北朝鮮軍が米国の偵察衛星などの米韓の監視網を掻い潜るために、ステルス塗料をペイントするなど様々な偽装手段を動員し、偽装された施設や装備を広範囲で開発・配置を指示する北朝鮮軍の教範を入手した。

韓国国内や中国などで脱北者を支援しているカレップ教会の関係者は23日、「北朝鮮が米国と韓国の偵察手段に核心情報の特定を防ぐ目的で、様々な対応策を立てており、多様な偽装戦術を駆使する方案が具体的に書かれている北朝鮮軍の教範『電子戦の参考資料』などを入手した」と話した。

朝鮮人民軍軍事出版社が2005年に発行したこの教範は、艦艇や戦闘機、戦車などにレーダー電波を吸収するステルス塗料をペイントするなどの指示をしている。

そして、金正日が「現代戦は電子戦だ。電子戦をいかに遂行するかによって、現代戦の勝敗が左右される」との発言を紹介し、これに基づいて米韓両国軍の監視偵察に対する対応策の為だと明かしている。

韓国軍も1999年から国防科学研究所(ADD)の主管で、ステルス材料および武器システムの適用技術開発の応用研究を進めており、ステルス機能の実現に必須な電波吸収材料(ペイント)を開発した。そして、2007年末に戦闘機への応用の可能性を調べた結果、非常に効果が高い事がわかった。

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特に、教範によると、北朝鮮軍は偽装戦闘機をはじめ偽の滑走路や海軍の洞窟基地の入り口、艦艇なども作るように指示したと言う。

軍事境界線(MDL)の周辺に集中的に配置された長射程砲の坑道基地や入り口などが、レーダーや赤外線などの探知によって発見されない様、入り口に反電波・反赤外線の吸収剤を塗り、本物の坑道から130から150m程離れた所に偽の坑道の入り口を作り、この入り口にレーダーを反射する『角反射機』を設置するようにした。

そして、沖縄の嘉手納基地から北朝鮮周辺の上空に度々出動する米軍のRC-135偵察機、韓国軍の金江・白頭偵察機が、通常は高度12kmの高さで偵察活動をしていることを踏まえ、この高度から隠蔽が可能な施設の高さなど分析した図浮熏レっている。

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韓国軍が軍事境界線付近に配置した地上監視レーダーを騙すためには、歩兵は時速1km以下、前の人との間隔は5mを維持することも書かれている。