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韓国入りした脱北者の数は2009年の2914人がピークで、それ以降は北朝鮮当局が取り締まりを大幅に強化。とくに、2011年(2706人)から2012年(1502人)にかけての落ち込みが大きく、脱北者に対する金正恩体制の厳しい姿勢が垣間見える。その後も年間1200人から1500人程度で推移している。

2015年末には中国との国境地帯に高圧電線が設置されたほか、脱北を試みた者が赦免の対象から除外されるなど、取り締まりがいっそう厳しくなったとされる。

昨年、一時的に増加に転じたのは、海外に駐在する外交官や、中国で働く北朝鮮レストラン従業員らの亡命が相次いだことが大きかったようだ。

(参考記事:亡命した北朝鮮外交官、「ドラゴンボール」ファンの次男を待っていた「地獄」

一方、今年に入ってからの減少には、中国政府による摘発強化が影響しているものと思われる。