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金正日に2度会った経験がある朝鮮半島専門家のロバート・アインホン非拡散及び軍縮担当特別補佐官が北朝鮮とイランへの制裁を担当する調整官に任命され、米国の対北・対イラン制裁に勢いが増すとだろうという観測だ。

これに先立ち2度の核実験にともなう対北制裁決議(1874号)後に対北制裁を専門担当したフィリップ・ゴールドバーグ大使が、今年の初め国務部情報調査局(INR)担当次官補へ席を移した為、米国の対北制裁関連業務に空白が生じる恐れがあった。

こうした中で天安艦事件が発生し対北制裁強化の必要性が提起される中、国連のイランへの制裁決議が採択され担当調整官の必要性が強まった事でアインホン氏が任命されたと思われる。ゴールドバーグ大使の空白を埋め対北、対イラン制裁を強化するという意図だ。

アインホン調整官任命により、米国は国際法違反に対応する政府機関での北朝鮮と関連した既存権限や政策の再検討など、制裁システムの強化を行うと予想される。

アインホン調整官は過去対北交渉を主導した人物で、非拡散・核軍縮の専門家だ。彼はクリントン政権時の米朝ミサイル会談米国側首席代浮?アめ、2000年10月にはオルブライト国務長官の訪朝に遂行し金正日とも会っている。また、1972〜2001年までの29年間を国務部で核・ミサイル問題などを扱った非拡散専門家だ。

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特に北朝鮮との交渉等を通じて体制の特徴を十分に理解している朝鮮半島専門家としても知られている。外交界ではオバマ政権がこの様な履歴を考慮し、対北制裁責任者に任命したと評価だ。北朝鮮体制をよく知っているだけに、実質的な対北圧迫政策を展開できるだろうという指摘だ。

また、同調整官は対北交渉において原則的な立場を堅持してきた人物だ。北朝鮮の一時的な態度変化や非核化の進展があるからといって、対北基調を変えてはいけないというのが同調整官の対北交渉の原則だ。

特に6者会談と対北支援は互いに連動し合う懸案と考えて交渉に臨まなければなければならないと主張してきた。同調整官は韓国政府が6者会談の一時的な成果の為に、対北支援を非核化問題と分離させる危険に陥ったと指摘したことがある。

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2007年の2・13北京合意後、国内の報道機関と行ったインタビューで「6者会談の進展なしには対北支援は危険だ。北朝鮮に無条件的に支援するという信号を送るならば、北の前向きな態度を引き出しにくいだろう」と指摘していた。

また、太陽政策と関連し「対北協力の視点を非核化に向け実質的で確認可能なレベルに合わせなければならない。北朝鮮の非核化に進展が見られないのに、対北支援が韓国の利益に適うという『考え』は間違っている」と批判した。

チェ・ガン外交安保研究院教授は11日、デイリーNKとの通話で「過去の核軍縮および核拡散と関連し、北朝鮮との交渉経験が豊富な人物で北朝鮮を熟知している専門家だ。特にアインホン調整官は北の痛い部分を知っている人で、米国の対北制裁は北の痛い部分を突くだろう」と見通した。

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「今後、北との対話で北を配慮するよりは、冷徹に北朝鮮との関係を維持する事が大切だ。強硬路線よりも合理的な裁政策を展開するだろう」と付け加えた。