兵士たちにとって問題だったのは、ナイトゴーグルはおろかフラッシュライト(懐中電灯)すらろくに支給されなかったことだ。そのため、部隊の先頭に最も方向感覚の優れた兵士を立て、地形を頼りに行軍するのだが、そんな動物的な挑戦がそうそう上手く行くはずもない。 一度方向がわからなくなると、自分たちがどこへ向かっているのかまるでわからなくなってしまう。同じところをぐるぐる回り、スタート地点に戻ってしまうことさえあるという。
そのような状態で、まともに戦争などできるはずもないのだ。
しかし、だからと言って北朝鮮が危険ではないと考えるのは間違いだ。