ソルチュ氏が正恩氏のパートナーとして選ばれた際、彼女が所属していた銀河水(ウナス)管弦楽団の同僚や友人ら数人が、ソルチュ氏に「元カレ」がいたことを示す「証拠写真」を回し見した。これが、北朝鮮当局の知る所となってしまった。
当局は、写真の持ち主は誰で、回し見したのが誰であるかを執拗に調べ、突き止めた。そうして銀河水管弦楽団と旺載山(ワンジェサン)芸術団のメンバーら9人の名前が挙がり、2013年8月、姜健総合軍官学校の射撃場で銃殺されたという。
ただ、この銃殺事件を巡っては、これとは大きく異なるストーリーが伝えられてもいる。芸術団メンバーらが処刑された主な理由は、自分たちどうしでポルノを撮影していたことがバレたからだというものだ。
こちらの説も、なかなか詳細な話が出てきており、まったくの作り話だとも思えない。
(参考記事:美貌の女性らが主導…北朝鮮芸術家「ポルノ撮影」事件の真相)女性関係を隠すため
しかしチュ記者は、「写真のせいで殺すとは言えないから、性的に堕落したとの罪状をたっぷりとかぶせたのだ」とポルノ撮影説を全面的に否定している。