つまり、こうした理由により餓死者が続出しているのならば、その原因は明らかに金正恩党委員長の失政にあると言えるのだ。
金正恩氏は過去にも、同様の失政を犯した前科がある。2012年4月、自分の権力継承を祝うどんちゃん騒ぎのために首都・平壌に食料をかき集め、そのあおりを受けて、短期間に大量の餓死者が発生。「人肉事件」さえ多発する事態を招いたのだ。
(関連記事:北朝鮮「大規模イベント」の裏に隠された悲劇…食糧「消滅」で人肉事件も)北朝鮮では昔から、失政が事故や災害の被害を拡大する事例が相次いできた。金正恩氏もまた、前任者たる祖父・金日成主席や父・金正日総書記と同様、民の苦しみを顧みることを知らない独裁者というわけだ。
(参考記事:北朝鮮、橋崩壊で「500人死亡」現場の地獄絵図)前出とは別の消息筋は、次のように話している。