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北朝鮮で最も恵まれた生活を送っている平壌市民の脱北は極めて稀だ。統一省の資料によると、今年3月末の時点で韓国に入国している脱北者3万215人のうち、平壌出身者は693人、わずか2%に過ぎない。

ただ、それは国境へのアクセスが難しいからでもあり、外国からの情報により多く触れている平壌のエリート層の中にも、「機会さえあれば……」と考えている脱北予備軍は少なからずいるものと思われる。

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この5人とは別に、2010年まで祖国平和統一委員会(祖平統)に勤めていた40代女性も3ヶ月前に脱北し、中国を経て最近韓国に到着した。北朝鮮の対韓国窓口機関である祖平統関係者の亡命は今回が初めてだ。この女性は取り調べで、北朝鮮の朝鮮労働党統一戦線部と祖平統の現状について詳しく語ったと伝えられている。