大統領府は29日、天安艦事件の今後の対応方向について「告別式が終わった為、李明博大統領は行動で示す」と話した。

大統領府のキム・ウンヘ報道官はこの日、ソウル近郊の平沢の海軍第２艦隊司令部で「海軍葬」が行われ、李明博大統領と参列した後に行われた記者会見で「告別式も終わった為、李大統領は国軍統率者として確固たる決意を口だけではなく、行動で示すという言葉を実行に移すだろう」と話した。

「李大統領は何よりも統率者として出席しファラン武功勲章を授与し、献花・焼香を行い故人の最後を慰めた。何よりも今日は故人の犠牲を忘れないという哀悼と追悼の意を示した」と伝えた。

海軍参謀総長の金盛賛は弔辞で、「3月26日にペクリョン島で起きた事件2度とおきてはならない。またこれを座視してはならず、後に許したとしても忘れてはならない。国民に大きな苦痛を与えた勢力が誰であろうとも最後まで見つけ出し、より大きな対価を必ず支払わせる」と述べた。しかし李大統領はこれまで「心証で話をすべきではない」と慎重な姿勢を示した。

李大統領と金参謀総長の発言から判断すると天安艦事件の主犯が判明した場合、厳しい対処を行う方針が固まったと思われる。

キム報道官は、30日に中国上海で開かれる中韓首脳会談で議論される内容について、「全般な議題は、韓国と中国の一般的な関係について行われるだろう。時間的な制限があるので、多くを話すには限界がある」と説明した。

李大統領の今回の訪中で胡錦濤主席と天安艦事件と関連し、どのような対話が行われるかに注目が寄せられている。

また、李大統領は胡錦濤主席が主宰する上海万博の歓迎晩餐会と開幕式に出席する。その場に北朝鮮の最高人民会議のキム・ヨンナム常任委員長も出席する予定の為、短時間の対面も想定される。李大統領は、2008年の北京オリンピック開幕式の歓迎午餐会でキム委員長と会ったが、会話はしていなかった。

李大統領は1日、歴代の万博展示館では最大規模の韓国館の開館式典に出席し、韓国企業12社が共同で建設した韓国企業連合館と中国館を訪問する予定。李大統領は最後に現地の韓国人と懇談会を設け、1日の午後専用機で帰国する。