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送金ブローカーは秘密警察にとっても金づるである。奇妙なことに、保衛局もそれを知ったうえで逮捕したというのだ。

ブローカーたちは、韓国に住む脱北者が、北朝鮮に残してきた家族に送金するのを仲介する。米国務省の2014年の報告書によると、脱北者が北朝鮮の家族に送金する額は、少なくとも年間1000万ドル(約11億1000万円)になる。また、送金手数料は送金額の20〜30%(韓国の北韓人権情報センター調べ)と非常に高額だ。

送金ブローカーの正確な数などは把握されていないが、手数料だけでも200万ドル(約2億2200円)以上の現金が彼らの元に転がり込む。イリーガルな取り引きであるため、強力な取り締まりの権限を持つ保衛局の金づるとなりやすい。