15歳少女も無慈悲に処刑…救いは金正恩氏の「愛」だけなのか

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強制堕胎で赤ん坊を殺してしまうのなら、北朝鮮の刑法改正は何のために行われたのか。

(参考記事:刑務所の幹部に強姦され、中絶手術を受けさせられた北朝鮮女性の証言

もっとも、同院が2016年に行った調査においては、未成年者や妊婦が処刑されたという新たな情報は得られなかったという。

金正恩党委員長は若者や子どもたちに対する「愛情」をアピールしているが、それが偽りでないのなら、今後は二度と、未成年者や妊婦の死刑を許すべきではないだろう。

高英起(コウ・ヨンギ)

1966年、大阪生まれの在日コリアン2世。北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長。北朝鮮問題を中心にフリージャーナリストとして週刊誌などで取材活動を続けながら、テレビやラジオのコメンテーターも務める。主な著作に 『脱北者が明かす北朝鮮』 『北朝鮮ポップスの世界』 (共著) 、 『金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔』 『コチェビよ、脱北の河を渡れ ―中朝国境滞在記―』 など。

脱北者が明かす北朝鮮 (別冊宝島 2516) 北朝鮮ポップスの世界 金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔 (宝島社新書) コチェビよ、脱北の河を渡れ―中朝国境滞在記