毎日新聞が20日に金正日の有力な後継者とされる3男のキム・ジョンウンだと報道した写真は、咸鏡北道の金策製鉄連合企業所の関係者の可能性が高いと言われている。

統一部当局者は20日、「毎日新聞で報道された人物は昨年の2月と12月、今年の3月に金正日が金策製鉄連合企業所訪した際に相次いで登場した人物だ。政府の判断では金策製鉄連合企業所関係者である可能性が高い」と話した。

情報当局は写真の人物が30代後半から40代初めに見え、20代半ばのキム・ジョンウンとは違いがあると判断している事が判った。また、写真の人物は金策製鉄連合企業所のキム・グァンナム技師長である可能性が高いと判断していると伝えられた。

この日、毎日新聞は朝鮮中央通信や労働新聞などの国営報道機関が、先月初めにキム・ジョンウンの写真を初めて一斉に公開したと、毎日新聞が関連写真と共に報道した。

毎日新聞はこの日、北朝鮮指導部に精通した消息筋と韓国の情報機関関係者を引用しこのように伝え、3月初めに平壌の各機関や企業へ 「（3月） 5日付の労働新聞にキム大将（キム・ジョンウンの愛称)の姿がたくさん載っているのでと見る事」との指示が通達されたと報道した。

毎日新聞が報道したキム・ジョンウンと推定される人物は、現地視察の際に金正日の右側に立っており、紺色のジャケットに白いワイシャツ、赤い色ネクタイを締めている。

同紙は「金正日が『私は軍部主導の先軍政治を行ったが、キム大将は保衛部を中心とした情報政治をしなければならない』と話した」と伝えた。

「北朝鮮指導部の側近は『キム・ジョンウン後継体制は軍部が中心ではない、保衛部が中心の情報収集機能強化し、権力基盤を固めるためだと解説した』と新聞は報道した。

このキム・ジョンウンの写真公開に対し、情報当局が否定的な立場を見せたのとは一転し、この推定人物が金正日の近くにいるという点から、キム・ジョンウンの可能性があるという主張も出されている。

また、朝日テレビは昨年6月に韓国のポータルサイトに掲載された写真を『キム・ジョンウン』と報道し、誤報騒動を起している 。