ロシア・モスクワの建設現場で働いていた北朝鮮労働者2人が、原因不明の感染症により死亡した。他にも、2人と同じ宿舎に住んでいた5人が体調不良を訴えている。
ロシアのモスコフスキー・コムソモーレツ紙によると先月27日午後11時ごろ、モスクワ西部のエルマコワ・ローシャ通りにある北朝鮮労働者の宿舎に、医師が急行した。通報があったものと思われる。
医師が到着した時点で、チェ・ミョンソン(37歳)さんは既に死亡。ホン・グムチョルさん(22歳)は、まだ息があったが、治療の甲斐なく死亡した。2人は以前から胸部の圧迫痛、呼吸困難を訴えていたが、病院を訪れることはなかった。
また、同じ宿舎に住む7人が同様の症状を訴えていたため、医師は検査を行った。発熱を訴えていた31歳と41歳の2人が伝染病病院に送られた。残りの5人は何の手当てもされないまま、宿舎に残っている。彼らの症状について同紙は「SARSのような症状」と伝えている。