金正日の３男のキム・ジョンウンが後継者として決定したと知られている中、権力移行が『金正日の健康悪化』、『経済状態の悪化』等で失敗するのではないかと政府高位当局者が展望した。

この当局者は２２日に記者とのミーティングで「金正日の健康悪化説が流れており、金日成が死亡した時には金正日が既に実権者であったが今回は違う。金正日が後継者を指名したとして従うかは未知数だ」と話した。

同氏は「国際社会からの制裁によって経済的に苦しく、貨幣改革失敗によって経済的に崩壊しているなかで住民が反発をする可能性がある」と後継者体制が前途多難だと指摘した。

最近一部で指摘されている北の緊急事態と関連し同氏は、「理論上の話ではあるが、可能性を排除することはできない。万が一、発生した場合に備え準備するべきた」と話した。

続いて「政権争いが起きたとしてこれが直ちに緊急事態に繋がる訳ではない、緊急事態とは統制不可能な状態に陥る事」と話した。

金正日の訪中説と関連し「確認された事実はない」と明かした。

６者会談の年内開催の可能性については「年内の開催が有力ではあるが、早ければ上半期に行われる可能性もあるが北が主張している米朝間の事前接触はおとりで、会談復帰を示唆し援助を受け取ろうとしている」と主張した。

2012年の戦時作戦統制権移譲の延期について「現行の合意内容では不可能であり、政府の立場は現行の合意内容を維持するものだ。準備に遅れが生じたり、朝鮮半島情勢や武器問題などが起これば1〜2年程度は延長できる項目がある」と話した。