マレーシア移民局は、金正男氏殺害事件の捜査をきっかけに、サラワク州で働く北朝鮮労働者の大多数が不法滞在者という事実を確認した。しかし、彼らが一斉に潜伏したことにより、取り締まりは困難を極めていた。
こうした中、移民局は今月11日、行方をくらました北朝鮮労働者らに1週間以内に全員自首せよと最後通告し、自首すれば一人につき、日本円にして9,500円を負担する条件で帰国用の片道航空便を提供すると明らかにした。
また、アリ局長は「彼ら117人とは別に、観光ビザで入国後、期限が切れたにもかかわらずサラワク州に継続して滞在していた183人も自ら出頭した」と述べた。
最終的に自首した北朝鮮の不法滞在者は計296人としながら、「雇用主の協力を受け、彼らを全員出国させるだろう」と付け加えた。一方、有効な就労ビザを保有する北朝鮮労働者については、特別な制裁を加える計画はないと述べた。