両江道(リャンガンド)在住のデイリーNK内部情報筋によれば、正恩氏は最近、治安機関に対して「中国の携帯電話を使う連中に目にもの見せてやれ」との指示を下したという。
「国境地帯で中国キャリアの携帯電話を使い、国際電話をかけて摘発された者たちについては、主犯格を見つけ出し、拷問を加えて徹底的に痛めつけろというのが指示の内容だ」
これが事実だとすると、自分が出したばかりの「人権を侵害するな」との指示と、大きく矛盾してしまうのではないか。
と、筆者も最初はそう思ったのだが、どうやら正恩氏の頭の中では、このふたつの指示は整合性が取れているようだ。理解するためのカギは、正恩氏がこれらに先立って下したとされる、次のような指示にある。