事情通によると、高射銃で使用される14.5ミリ口径弾は「1発でも当たれば、人体の一部が吹き飛ぶ。発射速度の速い機関銃で打てば、粉々になり原形をとどめないだろう」という恐るべきものだ。金正恩氏は執権以後、この銃火器によって朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の高級幹部であろうと、人間を文字通り「ミンチ」にする残忍な方法で処刑してきた。
(参考記事:玄永哲氏の銃殺で使用の「高射銃」、人体が跡形もなく吹き飛び…)保衛省は金正恩式恐怖政治を支える忠実なる機関として、粛清や処刑を実行する。また、政治犯収容所の運営も担う。処刑情報が事実なら、金正恩体制では保衛省でさえも安泰ではないことを意味する。
(参考記事:謎に包まれた北朝鮮「公開処刑」の実態…元執行人が証言「死刑囚は鬼の形相で息絶えた」)女子大生を拷問
国情院は、保衛省の次官級幹部の処刑情報と同時に、同省のトップだった金元弘(キム・ウォノン)氏が失脚し、軟禁状態にあるとの情報も明かした。