中国の商務省は先月19日、国連安全保障理事会の制裁決議に基づく措置として、北朝鮮産の石炭の輸入を停止する措置を取った。それに伴い、北朝鮮の船舶が中国の港に入港できずにいると米政府系のボイス・オブ・アメリカ(VOA)が報じている。
中国山東省の龍口港は、石炭を専門に扱う港で、北朝鮮の船舶が頻繁に出入りしていたことで知られる。ところが、船舶の位置情報をリアルタイムで表示するウェブサイト、マリン・トラフィックで、この港の動きを検索した結果、他国の船が入港、荷降ろし、出港を繰り返しているのに、元山2号とフンテ1号など6隻の北朝鮮の船舶は1週間近く、港から10キロ離れた地点に留まり続けている。
また、デイリーNKジャパンで調べたところ、日本時間の2日午前11時現在、ジソン8号、クムソン8号、トンミョン9号、ソンファ2号など少なくとも4隻の船舶が、大連港の沖合で停泊している。いずれも27日から1日にかけて大連港に入港予定だった。