これを受けて保衛省の要員は先月20日、マカオで金正男氏と接触し、金正恩氏の指示内容を伝えたが、金正男氏は「考えさせてくれ。考える時間が必要だ」と述べて、即答を避けたという。
それを聞いた金正恩氏は、金正男氏が身の危険を感じ米国や韓国に亡命するかもしれないと考え、暗殺を指示したのだろうと情報筋は述べた。
これは情報筋の見立てであり、証拠があるわけではない。たとえば韓国国内には、ある雑誌が放ったスクープが引き金になったという見方もある。
(参考記事:金正男氏を死に追いやった「暴露スクープ」の中身)一方、RFAの別の対北朝鮮情報筋も、ラオス駐在の北朝鮮外交官が昨年末と今年初めの2回、金正恩氏の指示で金正男氏と接触を持ったと語っている。金正恩氏の手紙を渡すためだったという。