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北朝鮮は金正恩氏の偶像化を目的に、白頭の血統の業績を称えるための国際大会の開催を企画しているが、その一方で北朝鮮の庶民の間では「白頭山よりも韓国の漢拏山(ハルラサン)が頼れる」というジョークが出ている。一体、どういう意味か。

白頭山は先述のように金日成氏の一族、つまり現在は金正恩氏を意味する。一方、済州島にある韓国の最高峰・漢拏山は、なんと脱北者を意味するというのだ。つまり、まともな政治もできない金正恩氏より、韓国で稼いで送金してくれる脱北者の方が頼れるという意味だ。

韓国の脱北者は、北朝鮮に残した家族のために仕送りをしている。受け取った家族は、それを生活費に回すだけでなく、商売の元手にもする。脱北者からの送金は、北朝鮮で「草の根資本主義」が育つ上でカンフル剤にもなってきたわけだ。