南北首脳会談はもう一度しようがしまいが、その前にパターンから変えなければならない。歴代の首脳会談は結果的に、韓国を悪い方向に変えただけで、北朝鮮を良い方向に変えることはできなかった。
北朝鮮は首脳会談を「南朝鮮の革命」、「大韓民国の武装解除」、「韓国の現金吸い取り」のための戦略戦術的な道具として活用したが、一方でこちらはそれを北朝鮮の改革開放と「南朝鮮の革命」の放棄を誘導する過程にしなかった、またはできなかったからだ。こちら側の政権には特に、執権者の業績主義と国内の政治的立地を高めるためのショーとして、南北首脳会談を企画したという側面が大きかった。
首脳会談はまず、南側の地方の首領が平壌にいる朝鮮半島の天皇を訪問するという絵に一貫していた。実際に北朝鮮はいつもそのような姿を見せて、首脳会談のイメージアップに成功していた。
首脳会談は常に、一貫してスター級の金正日の派手なテレビショーとして行われた。ぞんざいな笑いは決して見せず、とはいえいつもこちら側に何か「懐の大きな」決定でもしてくれているかのように描かれる金正日、一方こちら側の大統領は訳もなくともすれば笑い、口数も多い。マスメディアは競って、このような「朝鮮半島の天皇」金正日のスターショーが絶頂に達するように作ったりしていた。
もうこのたぐいの政治ショーは放り出さなければならない。首脳会談は必要ならば行うべきだ。しかし、「ショーはもうそれくらいにして」でなければならない。首脳会談を含む一切の南北接触は、徹底的にビジネス的でなければならず、実務的でなければならず、冷静でなければならず、「民族」云々という感傷に浸ってはならず、扇情的な黄色のジャーナリズムに餌を与えてはならず、韓国国民と北朝鮮の住民を食べずに腹が張るような状態にしてはいけない。
人気記事：「女性１６人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面金正日とこちら側の権力者たちは、韓国国民と北朝鮮の住民をこれ以上プロパガンダ操作の対象にしてもて遊ぶ首脳会談を開いてはならない。
最初の数回は誰もがそれに浮かされて、ここで何かあるかと期待しながら虹のような幻想に浸っていたのも事実だ。だがもうこりごりである。また浮かれているね、もう浮かれないという心情だけである。
金正日翁、天皇のまねごともそこまでになさったらどうですか。李明博大統領、平壌朝貢政治ショーは本当に見たくありません。けれどもまた見ることになりそうで、実に気にかかりますね。