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金日成氏は軍創設当時、陸軍と海軍の要職には抗日パルチザン派を登用したが、さすがに特殊な技量が求められる空軍においては、日本軍で高度な経験を積んだ人材を無視できなかったのだ。

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また、金日成氏の実弟である金英柱(キム・ヨンジュ)氏は、関東軍の通訳をしていたと言われている。そうした経歴を持ちながらも、一時期は、金日成氏の後継者候補であり、金正日氏と最後まで後継者の座をめぐり争った。さらに、金正恩氏の実母である高ヨンヒ氏の父親、つまり正恩氏の外祖父の高ギョンテク氏は、日本の陸軍管轄工場で働いていた。

(参考記事:金正恩と大阪を結ぶ奇しき血脈…すべては帰国運動からはじまった

いずれの経歴も当時の時代背景からすれば、なんら恥じることはないが、「親日派」を清算したと主張する北朝鮮の尺度からすれば問題大ありだ。しかし蓋を開けてみれば、北朝鮮政権内に「親日派」の子孫は実在したのだ。