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北朝鮮の教育の崩壊は、90年代末の苦難の行軍から始まった。苦難の行軍の時、水害と凶年などで社会全体が麻痺して、教育機関でも正常な運営が不可能になった。数百万人が飢え死にする国家の災害が近づき、学生たちは教育を受けることができなくなり、両親と一緒に生活戦線に跳び込んだ。当時、教育機関が麻痺したため、学校が実施していた各種の動員も行われなくなった。

苦難の行軍以後、教育機関が正常に運営されるようになり、さまざまな動員や課題が、再び強制的に割り当てられるようになった。苦難の行軍の時期は授業が行われなかったため、子供たちはきちんとした教育を受けることができなかったが、学校が正常に運営されるようになっても、動員やさまざまな割り当てのために授業は適当に行われていた。

さらに、慢性的な経済難のため配給が正常に実施されなくなり、貧しい家庭の子供たちは学校に行けず、市場や畑で仕事をしなければならなくなった。結局、北朝鮮政府が学校で動員や割り当てを強要し、さらに生活戦線にも追いやられた子供たちは、正常な教育を受けることができず、10代の犯罪や非行がますます増えることになった。

北朝鮮の内部消息筋は、北朝鮮の青少年の犯罪が増えており、政府も治安を守ることができず、最近青少年の犯罪が一層深刻な問題になっていると伝えた。

消息筋は「街灯が暗い夜道や、自動車の灯りもない道路にたむろして行き来している10代は恐怖の対象」と言い、「最近、北朝鮮社会で10代に対する恐怖症が拡散している」と話した。

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消息筋によると、市場や駅前、国境の村の周辺には、いつも10代の子供たちが集団でかたまっているという。通り過ぎる人たちは子供たちにでくわさないように、こうした場所を避けて家路に着くそうだ。群らがって行き来している10代は、道端で通りすがりの人を脅迫してお金や品物を奪ったり、市場で品物を買って家に向かう住民を狙って悪事を働くという。

消息筋は特に、「最近北朝鮮では、暴力組職が幅を利かせている」と言い、「ちゃんとした教育を受けていない子供たちが、道を外れて暴力組職に加わることが多い」と話した。

消息筋は「去年9月に暴力組織員たちが恵山駅前の保安署長(警察)の家に押し入って、家財道具を全て持ち出した」と話し、「この事件で国家保衛部まで動員されて捜査していたが、犯罪者の痕跡も探すことができずに、うやむやになってしまった」と伝えた。

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軍人たちの暴力と若者の暴力組職の犯罪が頻繁に起きるようになり、「人民班会議」など公の場でも機会がある度に、女性は夜1人で外を出歩かないように勧告している。女性だけでなく男性も、他の地方に旅行したり夜移動する時は、護身用の短刀を身に着けることが一つの原則になっている。 (続く)