故金大中元大統領を弔問するためにソウルに来た、キム・キナム北朝鮮労働党書記などが参加した北朝鮮弔問使節団が、滞在の日程を延長した。
政府当局者は「北朝鮮の弔問団が青瓦台に行った後に北朝鮮に帰るという立場を明らかにしたと聞いている」と伝えた。北側弔問団一行は、当初この日午後2時頃に航空便で帰還する予定った。弔問団が滞在の日程をいつまで延長したのかは確認されていない。
北朝鮮のキム・ヤンゴン統一戦線部長はこの日午前10時20分から1時間24分間、ソウルのグランドヒルトンホテルでヒョン・インテク統一部長官と面談し、金正日委員長のメッセージを持って来たと述べ、李明博大統領を訪問したいという意思を明らかにしたと伝わっていた。
だが青瓦台の関係者は、「北弔問団の青瓦台訪問について何も決まっていない」と語った。また、別の青瓦台関係者は、「今日は李大統領と北弔問団との面談はなさそうだ」と話していた。
李大統領はこれに先立ち、ヒョン長官から北朝鮮弔問団との面談の結果について報告受けて、青瓦台の外交安保ラインの参謀と会議を開き、北側弔問団の面談を受け入れるかどうか議論したという。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面ヒョン長官はこの日、北朝鮮弔問団と晩餐に出席する予定。
ヒョン長官とキム部長の面談は、李明博政府出帆後初めての、南北高位級官僚の接触だった。
面談には韓国側のキム。チョンシク統一部統一政策室長や、北側のウォン・ドンヨン朝鮮アジア太平洋平和委員会室長が陪席した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面ヒョン長官は面談後の記者会見で、北朝鮮代表団の帰還の日程が変更する可能性について、「時間は遅くなる可能性もある」と述べていた。
ヒョン長官はまた、北側が金正日国防委員長の親書を伝達するのかという問いに、「親書の問題は私が言及する事項ではない」と話していた。そのため、北側弔問団が金委員長の親書や口頭メッセージを伝達するために、この日李明博大統領を訪問する可能性もあるという観測が出ていた。
だがヒョン長官は、北朝鮮弔問団が青瓦台を訪問する可能性を問う質問には答えなかった。面談で、「南北関係の懸案に対して様々な話があった」とだけ説明していた。