金正恩氏が日本を「核の射程」にとらえる日

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安倍晋三首相は18日午前の参院予算委員会で「断固として非難する。国際社会と緊密に連携し、毅然として対応していく」と答弁したが、この抽象的な言葉は、とくに何も手段を講じる考えはないというのと同義だ。北朝鮮がすでに4回も核実験を強行していることを考えれば、こうした光景は非常に奇妙かつ恐ろしいものと言える。

マスコミも、北朝鮮が米国を射程に収めるべく開発を進める大陸間弾道ミサイル(衛星ロケット)については大きく報じるのに、すでに300発以上が実戦配備されたとも言われるノドンの脅威度については真剣に分析しない。

このまま金正恩氏の暴走が続けば、いずれノドンに核弾頭が搭載される日がやってくる。そんな状況下で、日本人は今と同じように安心して暮らせるのだろうか。

あるいは、現在開発されているミサイル潜水艦が完成し、SLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)にも核弾頭が装着されるかも知れない。そうなると、集団的自衛権の行使に踏み切ろうとしている日本は、核武装した北朝鮮に先制攻撃をしかけなければならない状況すら考えられるのだ。

(参考記事:いずれ来る「自衛隊が北朝鮮の潜水艦を沈める日」
(参考記事:「トランプVS金正恩」で安倍首相は「戦勝国」の野心を遂げるか

そんな状況になったら、日本は一体どうするべきか。