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今月6日に行われた核実験について、北朝鮮当局は「水爆実験が成功した。わが国も核大国の仲間入りだ」と喧伝しているが、国内の雰囲気はむしろ盛り下がっている。

平安南道(ピョンアンナムド)のデイリーNK内部情報筋によると、今回の核実験について聞いてみると十中八九は「興味がない」と答えるとのことだ。

当局のプロパガンダを信じこんで「わが国もついに軍事大国だ」と言う人もいなくはないが、ほとんどが「核実験よりも人民生活の改善に力を入れて欲しい」との反応だという。

さらに新年の辞貫徹大会、金正恩第1書記の誕生日祝賀大会など、面倒な行事が目白押しのところに、核実験成功祝賀大会まで加わり、住民たちはウンザリしている。行事に参加しても講演内容は聞き流し、商売のことばかりを考えているのが実情だ。

さらに国境地域では、中朝警備が強化されたために、商売や生活にも影響が出ていることにも不満の声が大きい。

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一方、あまり気にしない人もいる。中国の貿易業者からは「今回の核実験でダメージはないのか」と聞かれるが、商人は「前の核実験に対する経済制裁でもさほどダメージはなかったから今回も大丈夫だろう」と、それほど気にしていない様子だという。

商人も庶民も「核兵器でおまんまは食えない」ということを確実に認識している。幹部たちは連日開かれる政治講演会で「わが国もついに核強国になった」と豪語しているが、それを鵜呑みにする住民は少数で、そう言っている幹部ですらお上のプロパガンダを信じているとは思えないというのが現地の状況だ。