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ある証人は清津市収容所(尋問拘留所)で7人の妊婦が強制堕胎されたのを見た。女性たちは横たわらされ、流産を促す注射をされた。

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送還された母親が臨月まで赤ん坊を持ちこたえられても出産の前も最中も後もなんの医療援助も与えられない。しかし、同じ部屋の他の女性たちが陣痛から子供の誕生までその母親を助けることはできる。たいていの場合、送還された人がいる拘留施設の看守がむりやり、母親か第三者に赤ん坊を水でおぼれさせるか、顔に布か何かをあてて、あるいは息ができないようにうつぶせにして、窒息死させるように仕向ける。

  • ジ・ヘオン A さんは、ある母親が出産後すぐにこどもを窒息死させられるのを見たのも覚えている。「…妊娠9ヶ月くらいの妊婦がいました。彼女は一日中働いていました。生まれたこどもたちは、たいてい死んでいました。しかし、この場合は、赤ん坊は生きて生まれてきました。その赤ん坊は、生まれた時、泣いていました。私たちはとても不思議に思いました。生まれてきた赤ん坊を見たのは、これがはじめてだったのです。私たちは赤ん坊を見ながら、とても幸せでした。しかし突然、足音が聞こえました。警備員が入ってきて、保衛部のこの警備員は言いました。普通、赤ん坊が生まれると、水を張った洗面器で洗います。しかし、この警備員は赤ん坊を水の中にさかさまに入れるよう言ったのです。だから、母親は乞いました。「私は、赤ん坊はできないだろうと言われていました。でも、実際幸運にも、妊娠できたんです。ですから、どうかこの子を取り上げないでください。お願いですから。」しかし、この警備員は出産したばかりのこの女性を打ち続けました。そして赤ん坊は、生まれたばかりですから、泣いているばかりでした。その母親は震える手で赤ん坊を抱き、水の中に頭から入れました。赤ん坊は泣きやみました。赤ん坊の口から、泡が出てくるのを見ました。出産を手伝った年配の女性がいました。彼女は洗面器から赤ん坊を拾い上げると、静かに部屋から出て行きました。このような種類のことが繰り返し起こっていました。それは、咸鏡銅の清津市の拘留所でのことでした。」

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