7月7日午後7時、東京の明治大学リバティータワーで、北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会とNOFENCEが共催した、「北朝鮮の核と強制収容所」という題目の集会が開かれ、会場には100人近い人が集まった。
同集会は7月21日に予定されている、朝鮮総連に対する帰国事業の責任を問う裁判を前に開かれた。この集会は4日に大阪でも開催された。
この日の集会では、朝鮮総連を訴えている脱北帰国者の高政美(コ・ジョンミ)さんが、北朝鮮に帰国した経緯と収容所に入れられた兄や父親の話を涙ながらに訴え、「自分の務めは北朝鮮が悪魔のような国であることを日本で訴えること」と発言し、21日の裁判でその点について主張したいと語った。
北朝鮮の耀徳収容所に収監されていた姜哲煥(カン・チョラン)氏は、「北朝鮮の強制収容所の解体なくして、拉致問題や北朝鮮の人権問題は解決できない」と発言し、「帰国事業は壮大な拉致であり、帰国者の3分の1が強制収容所に送られたり処刑された」と話した。
また、「朝鮮総連は帰国者に全面的に謝罪しなければならない。そうでなければ朝鮮総連は、北朝鮮に帰国するしかない」と述べ、「今、国際社会に求められていることは北朝鮮に対する金融制裁や船舶検査よりも、中国政府に脱北者の保護に関する難民条約の履行を迫ること」と主張した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面更に、「脱北者の大量流出が北朝鮮の体制に大きな影響を与える」と言い、「北朝鮮が恐れているのは日本やアメリカ、韓国ではなく、国内の一般市民に外国の情報が入ることであり、日本や韓国からジオ放送を送ることや、韓国から北朝鮮に風船を飛ばすことも大きな影響を与える」と指摘した。
姜氏はまた、「日本の北朝鮮報道が後継者問題にシフトしていることが理解できない」とも述べていた。
会場には北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会の西岡力会長代行や特定失踪者問題調査会の荒木和博代表、ヒューマン・ライツ・ウォッチ東京の土井香苗代浮燻Q加して、北朝鮮の拉致と人権問題に取り組むための各団体の連携を訴えた。