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去る2月から新義州の税関に対する中央党のグループ(検閲団)の検閲が一層厳しく行われた結果、一部の税関員の犯罪が摘発されて、政府が処罰に乗り出したと伝えられた。特に駅(汽車)の貨物に関する税関員らの犯罪に対する政府の捜査が集中しているという。

北朝鮮の内部消息筋は、“新義州に住んでいる貿易会社の指導員、キム・ジョンマン氏(仮名)が3年間銅約1000トンを中国に密かに売った事実が摘発された”と述べ、“中国の税関員も関わり、組織的に密輸が行われていたと聞いている”と語った。

この消息筋は“本人はすぐにいなくなった。おそらく、大きな処罰が下されるだろう。彼以外に税関員6人が摘発された状態で、重い雰囲気だ”と述べた。それ以外にも、荷物の検査を実施する税関員らは、一日の業務が終わる度に総和書を作成して批判事業を行うと消息筋は伝えた。

彼はまた、“中央党の検閲以外にも保衛部から来た6人が2人ずつ組に分かれて、駅-港-橋頭(橋)の税関に分けて、詳細な検査を随時行った”と述べ、“彼らは保衛部でも力が強い政治部と組職部所属であると聞いている”と説明した。

4月末まで行うという検閲は、金日成の誕生日である4月15日に終わったと伝えられた。北朝鮮は社会全体にひどい腐敗が蔓延しているが、中でも税関員らの賄賂上納の要求が最もひどいという声が高かった。北朝鮮政府は新義州の税関をモデルケースにし、新義州全体で綱紀の引き締めに入ったように思われる。

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税関の検閲が強化されると、北朝鮮の貨物トラックの運送は著しく減った。普段一日50台から60台が行き来したが、現在は20台程度が運行している。このため、中国の貨物車が代わって品物を運送している状況だ。全体的に貿易量は以前の水準だ。

税関以外にも新義州市全体に対する検閲が行われているが、党と保安署、検察所が共同で外来のCDの流通、資本主義的な服装、コンピュータープログラムなどを集中的に検閲していると伝えられた。また、外部社会とコミュニケーションが可能なテレビやラジオ、携帯電話なども集中的な取り締まりの対象になっている。

消息筋は “政府が新義州市全体を、資本主義と社会主義の対決場と布告し、徹底的な検閲を強化している”と述べ、“国境の関門を守る全ての警戒所(新義州)が搖さぶられてはならないという指示が出ている”と語った。消息筋は税関に搬入された品物のうち、コンピュータープログラムや黄色(淫乱物)のCD、外部の本や聖書が少量、摘発された事実があると述べた。