人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

北朝鮮で、夏の暑い盛りに精を付けるには鶏肉や犬肉を食べるのが一般的だが、新しい肉料理が人気を呼んでいるという。北朝鮮の最新「肉料理事情」について両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋が伝えてきた。

「今年の夏ぐらいから、市場の商売で小金を儲けた人々の間で羊肉が人気を集めている」(両江道の情報筋)

情報筋によると、恵山(ヘサン)の市場で羊肉は1キロ37800北朝鮮ウォン(約560円)と、1キロ17500ウォン(約260円)の犬肉に比べればかなり値が張る。それでも「羊肉は体にいい」と評判を呼び、買い求める人が増えている。羊肉に比べて犬肉が安いのは、ほとんどの家庭で家畜として犬を飼っており、供給が多いからだ。

東京の新大久保でも時折見られる「羊肉の串焼き」は、北朝鮮北部と豆満江を挟んで隣接する中国・延辺朝鮮族自治州の名物料理だ。元々は新疆ウイグル自治区出身のウイグル人が中国各地の駅前や市場で串焼きにして売っていたものだが、これが延辺にも流入し、朝鮮族好みの唐辛子味を増した味付けに変化させて発展したとみられる。

韓国でも、数年前から出稼ぎの朝鮮族が多く住む地域から流行しはじめ、今やすっかり定着した。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

人気の秘訣は、延辺風の味付けで羊肉独特の臭みを抑えたことにある。北朝鮮でも「羊肉は臭い」と敬遠されていたが、延辺から持ち込んだ「羊肉串焼き用のタレ」で下ごしらえをして焼いたところ、「臭くなくて美味しい」と評判だ。