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北朝鮮の朝鮮人民軍が、韓国軍の拡声器に向けて砲撃を行い、前線地帯に準戦時状態を宣布するなど緊張が高まっているが、北朝鮮の一般住民も戦時避難訓練に動員されている。

平安北道(ピョンアンブクト)のデイリーNK内部情報筋によると、今日(21日)午前に戦時避難訓練に参加せよとの指示が下された。しかし、その理由は明らかにされていないという。収穫期を迎え多忙なところに下された突然の避難訓練の指示に、住民たちの間では疑問と不満が渦巻いている。

軍需工場も非常体制に

また、近隣の部隊の軍人が急に姿を消し、外貨稼ぎで中国に行っていた軍人たちも続々と新義州(シニジュ)に戻っている。さらに、国境警備隊の軍人たちは武装した状態で待機している。

軍事境界線から遠く離れた中朝国境で緊張が高まっている理由について情報筋は「有事の際に危険度が高いのは軍事境界線付近も国境地帯も同じ」「国はずっと『国境の警戒を怠るな』と強調している」と説明した。

さらに「一部の軍人たちは『南朝鮮傀儡(韓国)が挑発してきた』という上官の言葉をそっくりそのまま信じているようだ」と、一般住民に比べて軍人に正しい状況が伝わっていないことを伝えた。

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平安北道の別の情報筋によると、戦時避難訓練は全国的に行われ、道内の軍需工場も非常勤務体制に入った。収穫への悪影響が心配だが、金正日政権時代とは違い、少しでも不満を態度で示すと処罰されかねないので、住民たちはおとなしくしているとのことだ。