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北朝鮮では、医薬品が不足しているため、急病に対処するために微量の覚せい剤が日常的に使われてきた。ところが最近になって、「ダイエット目的」で覚せい剤を使用する女性が急増しているとデイリーNKの内部情報筋が伝えてきた。

1980年代、日本の女性の間で覚せい剤の乱用者が急増したが、その理由は「痩せられるから」、つまりダイエット目的だった。同様の現象が北朝鮮でも起こっているようだ。

覚せい剤の所持及び使用は、北朝鮮でも違法だが、長年広く使われてきたためやはり抵抗感が薄い。また、スリム・ボディの妻を連れ歩きたいと思う夫も、覚せい剤の使用をさほど強くは諫めないという。

北朝鮮当局は、昨年から覚せい剤の取り締まりを強化しているが、乱用者は一向に減る気配を見せない。

生き抜くことに必死の庶民を横目に、幹部の妻たちは贅沢の限りを尽くし、太った体を覚せい剤で無理やりスリムにしようとしている。