平壌市の大学に通学するRFAの消息筋は次のように語った。
「韓流ドラマ『ツツジの花が咲くまでに』を見た学生は、初級党委員会に申告せよとの指示が4月初めに平壌市の全大学に下りた」
「ツツジの花咲くまでに」には、1980年代の初めに処刑された映画俳優「ウ・イニ事件」も含まれているという。映像は、16ギガの小型メモリチップに記録されて拡散し、動画視聴可能な携帯電話(手電話機)を通じて多くの大学生が見た。「北朝鮮の暴露話」ということもあって、過去の北朝鮮社会の実情を知りたい大学生の好奇心をかきたてたようだ。
韓国では「脚色が多すぎる」と原作側からドラマにクレームがついたが、大学生の間で口コミでドラマが広まるにつれ、「両親の世代から聞くことしかできなかった金日成時代の実情を知ること出来る」と評価され、急激に拡散した。
大学生の間で人気爆発
「今のわが国の最高指導者(金正恩)は、首領様(金日成氏)の統治方法を踏襲しようとしている。最高指導者の実体をよく理解するためにも見るべきドラマだと言われ、人気が爆発したようだ」(大学生の消息筋)