人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

大韓航空(KAL)前副社長、趙顕娥(チョ・ヒョンア)被告に対する控訴審判決が22日、ソウル高裁で言い渡される。

趙被告は乗務員のマカダミアナッツの出し方に激怒して離陸直前の航空機を引き返させたとして、航空保安法違反の罪などに問われており、1審では懲役1年の実刑を言い渡されている。

検察側は控訴審で、1審と同じく懲役3年を求刑した。一方、被告側は「離陸前は航路変更に当たらない」と主張している。

また、趙被告にナッツをサービスした女性乗務員(休職中)は裁判所に、厳罰を求める嘆願書を提出。「趙顕娥前副社長との14時間のフライトは恐怖の中に閉じ込められた記憶」「趙顕娥前副社長の一家が恐ろしくて会社に戻ることを考えられない」などと訴えている。

趙被告を知る在日大韓民国民団関係者の男性は、「6月の日韓国交正常化50周年を目前に判決が日本でもニュースになるのは、趙氏らKALのオーナー一族にとって皮肉なことだ。韓国の財閥の中であれほど、日本と縁の深い家系もないのに……」と話す。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

KALを傘下に擁する物流中心のコングロマリット、韓進(ハンジン)グループは、趙被告の祖父である趙重勲(チョ・ジュンフン)氏が設立。田中角栄元首相の“刎頚の友”として知られる国際興業グループ創業者・小佐野賢治氏の手厚い支援を受けながら、ベトナム戦争特需をつかむなどして急成長した。

【関連記事】田中角栄と「ナッツ姫」祖父が残した日韓政治の闇

【連載】安倍首相一族の「在日人脈」と「金脈」
(上)地元・山口県と韓国にまたがる「王国」を築く
(中)派閥政治とパチンコマネー
(下)週刊誌が報じた「黒い交際」写真の真実