ウォルター・シャープ米韓連合司令官及び在韓米軍司令官が、北朝鮮の自然災害、内戦、核兵器に対する統制力を喪失したり全面戦争になるなど、北朝鮮で起こりうるすべての状況への対応策を整えていると明らかにした。
シャープ司令官は9日に韓国・ソウルの外国記者クラブの講演で、北朝鮮の不安定な事態に対する米韓両国の対応策について「具体的には話せないが、関連する計画は立てている。キム・テヨン合参議長と緊密に協力している」と強調した。
米韓両国は朝鮮半島の安定に影響を及ぼす北朝鮮の急変事態を6つの類型に分けて、具体的な対応策を立てているという。北朝鮮に対する6つのシナリオには、▲北朝鮮の金正日政権の交代▲クーデターなどの北朝鮮の内戦▲北朝鮮の韓国人の人質の状況▲北朝鮮の住民の大量脱北▲核兵器を含めた大量破壊兵器の外部流出▲洪水、地震など大規模な自然災害などがある。
シャープ司令官は北朝鮮のミサイルの脅威と関連し、「長距離ミサイルだけではなく、軍事境界線付近の長射程砲、短距離ミサイル、砲兵などへの精密偵察を強化している。米韓はレーダーシステムを持っているため、北朝鮮の発射地点と位置を正確に測定することができる。また、もしもの時には米韓は砲兵と空軍でそれを撃破する」と述べた。
また、「アメリカは戦争の初期に空軍を利用して敵を撃滅する。レーダーを利用して北朝鮮の砲兵の位置を特定する。そのため、米軍の部隊が漢江の南方に移動することに否定的な影響はなく、むしろ、さらに強くなった我々の能力を発揮することができる」と言い、ピョンテク米軍基地への移転による戦力の損失はないことを強調した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面シャープ司令官は「北朝鮮の核保有国の地位の認定」については、「核保有国、核能力、核兵器といった言葉はあるが、ここでは話すことができない。しかし、北朝鮮が2006年に核実験を行ったことは確かだ。そのため、それに関連した能力はあると思う。米韓両国は軍事的にもそのような可能性に対応すべきだ」と強調した。
北朝鮮の「在韓米軍施設の核検証の要求」についても、「北朝鮮が最終検証と関連し、話し合い、合意した後は考慮できる。アメリカを含めた6カ国協議の参加国はその日が来ることを期待している。その後、細部の事項について議論が可能だ」と話した。
さらに、「韓国は核兵器を保有していない。北朝鮮は核兵器を保有している事実を検証し、非核化関連のプログラムを中断し、検証を受け入れることを求める」と主張した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面「オバマ大統領もそのような意見について再確認しており、それが正しい政策であることを強調した。クリントン国務長官が来週来韓し、その点について再確認する」と話した。
在韓米軍の追加削減については、「戦時作戦統制権が転換する2012年以後も、現在の2万8500人を維持すると思う。1年である韓国勤務の期間も3年に延長する」と明らかにした。
6日にもシャープ司令官は韓国国会の国防委員会の委員との懇談会で、戦時統制権の移譲後も、米8軍司令部が韓国に駐屯できるようにアメリカの陸軍に垂オ出たと話した。